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ホリ君の勝手にレポート

Vol.3   TOKAI  SILVER STAR

 

まず、こちらの写真をご覧下さい。↓

 ※1

同じギターに見えますね?でも違うんです!!よ〜く見てください・・・・特にヘッドのロゴ部分。

   

分かりましたか?分かりましたね?(ちょっと画像が悪いけど・・・・)

そうです、フェンダー社のST ANNIVERSARYと、東海楽器のSILVER STARです。

本家のフェンダーST ANNIVERSARYは、'79にフェンダー25周年記念に約1万本の限定で製造されました。

カッタウェイの「ANNIVERSARY」の文字はそれを表しているんですね〜。

さて、もう一方のTOKAI SILVER STAR。

こちらの「ANNIVERSARY」は、東海楽器におけるどのような記念を表しているのでしょうか?

・・・・・・・ぢつはTOKAI SILVER STARに、「ANNIVERSARY」の意味なんてありません。

だって、フェンダーST ANNIVERSARYのコピー品だからっ!

しかし、ここまでやるかフツー?ってなくらいコピーしてますねェ。日本人の勤勉さを感じます

完コピ?・・・・・・・・NON、NON。答えはNOだ。

ここまでコピーしておいて、ネックジョイントが3点留なんですよっ!(フェンダーは4点留)

どうせやるなら、完全コピーして欲しかったですね。それとも逃げ道を用意してたのでしょうか?

巷では、ANNIVERSARY STの正面写真のみでコピーしたらしい・・と、まことしやかに語られています。

果たして、TOKAIは一体何本製造したのでしょうか?

兎に角「不正競争防止法」が機能している現代では、ちょっと考えられない逸品です。

ま、80年代当時はコピーモデル戦国時代だったので、様子を知っている人には驚くに値しない事ではありますが。

ちなみに当時は「Fender」をもじった「Founder」やら、「Gibson」をもじった「Gibbon」「Gallan」やらが

雨後の竹の子の如く乱立した時期でもありました。

(CHANEL→CHANNEL、コムサ・デ・モード→コムサ・デ・ドーモのようなもんですね)

そのような中、他社と張り合うには完コピは勿論のこと、使用感・音などにもこだわりを持ったメーカーが

生き残ったと思われます。それが・・・・TOKAIです

さて、TOKAI SILVER STARの詳細ですが、角度調整機能つきの3点留(惜しい)のメイプルネック、メイプル指版、

ブラスナット、ピックアップ裏にスタンプ等は無く、ピックアップカバーの裏にディマジオのサインがあります。

また、ピックアップキャビティ部分にSS-80のスタンプがあります。ボディはSENと思われます。

音色はピックアップのせいか、とてもパワフルでガツンときます。ロック向きですね。

ネックも握りやすく弾きやすいギターです。←こーゆーところが国産ギターの良い所

フレットは少々減りがありますが、とりあえず使用可能です。

ただジャンボフレット等、高いフレットが好きな方には違和感があるかも知れません。

不明な部分もありますが、何よりスパロゴがポイント高いですね!!・・・何故って?

遠目からだとFenderに見える!!! 

あの時代だから出来たこのロゴヘッド。ここまでコピー出来た、古き良き時代のギターです。

国産ギターバンザーイ!

 

このギターは売れました。

 

※1 フェンダーST ANNIVERSARYの写真は、Guitar Graphic(リットー・ミュージック・ムック)より引用しています

 

 

>>Vol.4

 

                   

 


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